「先輩が話しているのに、スマホをいじる」。元横綱・日馬富士の貴ノ岩への暴行は、横綱・白鵬の説教中に貴ノ岩がスマホを操作したことに腹を立てたからだという。日馬富士は引退会見で「礼儀・礼節」という言葉を何度も発した。もちろん暴行は許されることではない。だが、「常識」を知らない若手にどう指導すればいいのか--。
日馬富士「礼儀礼節を直し教えるのは先輩の義務」
貴ノ岩に対する暴行の責任を取って引退した元横綱・日馬富士は引退会見で「礼儀・礼節」という言葉を何度も発した。
「先輩横綱として『弟弟子』が礼儀と礼節がなっていない時に、それを正し、直し、教えてあげるのは先輩としての義務だと思っています」
日本相撲協会の発表によると、元横綱・日馬富士の貴ノ岩への暴行は、横綱・白鵬の説教中に貴ノ岩がスマホを操作したことに腹を立てたからだという。
礼儀作法やマナーを覚えることは一人前の社会人になるには不可欠であり、相撲だけではなくビジネスの世界も基本中の基本だ。とはいえ、それをわからせるために上司や先輩が暴力を振るうことはもちろん、暴言を吐くことは絶対に許されることではないだろう。
そもそもそうしたパワハラをする者は、ひとりの人間として互いの尊重を前提とする「礼儀」の精神から逸脱している。それこそ“礼儀知らず”だ。