夫の“パワハラ退職”で傾いた共働き家計 支出額を見直してみたら…夫婦ともに「絶句」 (1/6ページ)

 毎月のお互いの支出額を知らなかった「どんぶり家計」の共働き夫婦。しかし、夫が「パワハラ」を受けて退職することになると、家計は急に傾きだした。職場トラブルやリストラ、病気などで家族が働けなくなったときのために、どんな備えが必要なのか。

 ●家族構成(2人家族)

 会社員のKさんの夫(56)/会社員のKさん(51)

 ●手取り収入(月)

 20万4000円(夫)、26万2000円(Kさん)計46万6000円

 ●貯蓄 420万円

 夫がパワハラを受け退職 妻の稼ぎが頼みの綱

 「これから財布を1つにし、1人の収入で生活できるようになりたいのです」

 そう言って相談にやってきたのは、会社員のKさん(51)です。同じく会社員の夫(56)とともに長年共働きで、それぞれに収入がありました。しかし、夫が「役職定年」を迎えた後から、社内のパワーハラスメント被害にあってしまいました。1年弱耐えて頑張ってきましたが、精神的につらくなり退職を決意されたそうです。

 役職定年とは、定年の数年前となる55歳前後に役職を解かれ、事実上の減給となる仕組みです。60歳の定年退職まであと4年。あとひと頑張りという気持ちもあったそうですが、今まで十分に頑張ったのでもう楽に仕事してもよいかなと思い、後任者への引き継ぎが終了する見込みの2カ月後に退職すると決めたそうです。

別財布の夫婦ともに「絶句」

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