子は親の鏡、親は子の鑑
わたしが言わんとしていることはもうお分かりだろう。
「子は親の”鏡”」であり、「親は子の”鑑”」である。子は「鏡」のように親に似る。だからこそ親は「鑑」、つまり子の手本になる存在でなければいけない。
因果関係があると断言できる性質のものではないが、子どもの漢字の誤読があまりにも耳についたら、保護者自身がまず自身の日々のふるまいを熟考・反省すべきかもしれない。ひょっとしたら親が家庭内で、前述した漢字の誤読を繰り返す「権力者」のようになっているのかもしれないのだ(だから、子どもも誤読がいつまでも直らないのかもしれない)。
家族をはじめ周囲の意見を受けつけないオーラを日頃から放ってはいないか……。自分に厳しいことばをかけてくれる人はどれくらい身近にいるのか……。
読者の皆さんに対して高言を吐いているわたしだが、先日こんなことがあった。幼稚園児の息子がソファにだらしなく寝そべりながら、母親に「ねえ、ごはん、まだあ?」などとのたまった。思わず頭に血が上って説教しそうになったわたし。が、はたと立ち止まった。
これって普段のわたしの姿そのままではないか。
「子は親の鏡」「親は子の鑑」……そう、わたしも肝に銘じよう。
▼解答
(1)こと (2)みめ (3)にゅうわ (4)さかずき (5)はがね (6)ほんもう (7)じんじゅつ (8)とうと(9)あらわ (10)ひつぜつ
(中学受験専門塾スタジオキャンパス代表 矢野 耕平)(PRESIDENT Online)