「手に職」には過大評価がある 高卒と専門卒「年収」はどちらが高いのか (5/6ページ)

 すなわち、男女に関係なく、どの層よりも、高い意識をもって働くことができているのが、【要資格職】の卒業生なのだ。彼/彼女らは、「自分の力で仕事をする」「この仕事をしている自分が好き」といった意識を、強く感じながら働いている。

 「稼ぐこと」と「充実感に満たされること」--その両方が伴う働き方ができるにこしたことはない。しかし、もし、そのどちらがより大事かという質問を投げかけられたとき、後者を選ぶ者も少なくないのではないだろうか。専門学校を卒業し、「手に職」を付けた場合に得られるメリットは、資格領域に限定される話ではあるが、女子であろうと、そして男子であろうと、高い就業意識を持ちながら働けるという点にある。

 「手に職」には過大評価がある

 専門学校卒業生の働き方を糸口に、日本社会における職業教育がどのような意味を持つのかを考えてきた。経済的・非経済的側面双方の分析からは、効果の範囲のようなものがみえてきたように思う。職業を意識した教育には、たしかにメリットもあるが、限界もある。そして限界という点でいえば、男子の【非資格職】に目立った効果が認められなかったという結果にスポットをあてておく必要があろう。多くの企業が評価しているのは、職業教育以外のところにあることを示唆する結果だからだ。

「手に職」という言葉に吹き込む希望には過大評価の部分がある

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