昼寝専用枕「ナピロー」の使用イメージ【拡大】
「寝てない」自慢の愚かしさ
高度成長期の「モーレツサラリーマン」や昨今の「社畜」は、寝ていないことを自慢しがちだった。「仕事が楽し過ぎて寝てる時間がもったいない!」なんてことをいう人も稀にいる。
あるサラリーマンが始業時間より少し早くオフィスに到着し「我こそはいちばん乗り!」と息巻いていると、すでにパソコンを開けて仕事をしている同僚がいる。「あれ? 早いね。どうしたの?」と尋ねると、その同僚は苦笑しながら「いやぁ~、徹夜しちゃってね。なかなか終わらなくてさ!」と得意げに語った後、ドヤ顔を決めるのである。この“徹夜男”は、自身のヨレヨレのYシャツと伸びてしまったヒゲが職場の女性社員の心をつかみ、「きゃっ、働く男って素敵!」「無精ヒゲがちょっとキュートかも」などと思ってもらえるに違いない、とすら考えていたりするのだ。
だが、これはゆゆしき勘違いだ。女性社員の心はまったくときめかない。「うわっ、汚い」と思われる程度ならまだマシで、このご時世であれば「徹夜しないと仕事が終わらないこの男は、無能に違いない」と捉えられても仕方ないだろう。なにより、適切に寝なくては睡眠負債がたまるばかりで、程なく“後悔先に立たず”状態に陥ってしまうのだ。
睡眠不足は仕事の成果にも影響する
今回、番組の事前告知にあたって「削っていたのは、睡眠時間じゃない。命でした。」というキャッチコピーが用いられた。このコピーを書いたコピーライターのこやま淳子氏は、睡眠の重要性を再認識しつつ、コピーに込めた意図をこう述懐する。