国民生活センターは13日、バストアップなどを目的とするサプリメントをのんで月経不順になったり、湿疹が出たりしたとの相談が過去5年で209件寄せられたと発表した。製品に含まれる女性ホルモンと同様の作用のある成分が原因となった可能性がある。近年は被害が急増しているとして注意を呼び掛けている。
サプリはカプセルや錠剤で販売されており、同センターが調査した12商品のうち11商品は、マメ科の植物「プエラリア・ミリフィカ」の根から抽出した成分「デオキシミロエストロール」を含んでいた。11商品のうちナチュラルプランツ(東京)の「プエラリア・ハーバルサプリメント」は特に含有量が多かった。
この成分はエストロゲン(女性ホルモン)と同様の作用が体に働くという。同センターの担当者は「因果関係は証明されていないが、ホルモンバランスを崩す恐れがある。安易な摂取は避けた方がいい」と話した。異常を感じたら使用をやめ、医師の診断を受けるよう呼び掛けている。