年収850万円でも赤字 晩婚晩産夫婦を苦しめる年50万円の「ママ友費」 (4/6ページ)

 家計全体を見渡せば、Gさんの都合で膨らんでいる支出項目が多いことが分かりました。

 一方で夫はお金をあまり使わないタイプの方で、1万5000円の小遣いで十分足りており(昼食は妻の手作り弁当で、会社の飲み会は一切参加しない)、結婚後は、お金をかけない生活ができています。ですから、今回相談に来る前に、夫に「お金が全然たまっていない」と話したところ、非常に驚いていたそうです。

 家計の状況が分かり、どうして支出が膨らむのかの理由もわかったので、判明した部分の支出を下げていくことにしました。まず、1週間の大雑把なメニューを考えておくことで食材をムダにしないように面倒でも買い物前に計画を立てました。毎週土曜は「余りものを食べる日」として、料理アプリなどを参考にしながら調理するようになりました。

 ▼湯水のように使ったひとり娘のための教育費は……

 3万円近かった水道光熱費は節水・節電グッズを試して削減を試みました。元手はかかりましたが、毎月3000円ほどの削減効果がありました。

 通信費は、格安スマホを取り入れ、コスト削減しました。お得な情報には疎く、格安スマホなどはよくわかっていなかったそうです。自宅にネット回線を引いていなかったため、データ通信量が多めのプランで契約しました。

 子どもの教育費(6万6000円)は、幼稚園代に加え、ピアノ、英語教室、体操教室の月謝で高額になっていました。娘は、ピアノは楽しそうにやるけれど、英語や体操には前向きに取り組まないというので、思い切ってやめたそうです。再びやりたいと言い始めたら検討してみる形にしました。その他の支出や、交通費や被服費、娯楽費も使い方や購入の仕方を変えて減らしました。

月4万円の「ママ友費」はどうした?

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