家計としていくらの収入があり、いくら使って、いくら残っているのか…ということが簡単にスッキリする方法だが、実は、難点がある。
「自分の収入や貯蓄額を相手に知られたくない」と考える共働き夫婦が多いことだ(付け加えると、あくまでも自分の額を知られたくないだけで、相手の金額には興味は持っている)。だから、一本化をしぶる夫(妻)は少なくない。
こんな場合は「共通口座」をつくることだ。
共同口座といっても、実際に2人名義での銀行口座は作れないから、どちらかの名前で家計用の口座を作り、そこにそれぞれが必要な金額を入れる。
必要な金額としては、次の支出金額の合計を考える。
【共通口座の主な項目】
・住居費
・食費
・水道光熱費
・雑費
・通信費
・交通費
・教育費
・夫婦としての貯蓄(家族のレジャー費、冠婚葬祭費、老後資金、車、固定資産税など)
つまり、「家族としての支出」と「将来必要な貯蓄」はすべて共通口座で行い、趣味や個人的な楽しみのための貯蓄は本人の収入の範囲でやりくりするのだ。