「算数嫌いの子」は親が原因だった よかれと思ってやっていた「間違った教え方」 (5/6ページ)

2017.6.4 13:07


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 私の塾の授業では、小3までは文章題はやらず、その代わり算数パズルをしています。ここでいう算数パズルとは、数字を組み合わせたり計算したりして解くパズルのことです。算数では、「ああでもない、こうでもない」と試行錯誤しながら、答えにたどり着く力が必要です。算数パズルには試行錯誤がたくさん詰まっています。書いては消し、書いては消しの連続で、自ら手を動かさなければ答えにたどり着かないところがとてもいいのです。

 試行錯誤という意味では、工作もいいです。自分が作りたい物に向かってプランを立て、完成させるために試してはやり直す。その過程が算数の力も伸ばすのです。

 Case4 「ひっ算をきちんと書かせています」

 「間違えてもいいから、どんどん暗算で計算しなさい」と指導しています。

 暗算しなさいという理由は、ひっ算で解くよりも賢くなるからです。算数は難しい問題の解き方を覚えるものではなく、頭をよくするためのトレーニングだと思っています。だから算数の問題を解くときにはできるだけ頭を使う方法で行うほうが、より賢くなれるのです。

 ひっ算では紙に書くことを、暗算では、すべて頭の中だけで行うことになります。繰り上がりや計算途中の数字もすべて頭の中で一時記憶しながら、最後まで計算しなくてはならないので、頭のトレーニングになるのです。

 算数がすごく苦手な子の場合、最初はたし算やひき算の暗算から始めましょう。その場合もその後2ケタ×1ケタのかけ算やわり算を暗算でできるようになってほしいです。

できるだけ定規は使わない

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