「算数嫌いの子」は親が原因だった よかれと思ってやっていた「間違った教え方」 (3/6ページ)

2017.6.4 13:07


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 計算問題に取り組むことは、毎日勉強するという習慣づけの訓練になります。ほかにも、毎日続けることで、根気と集中力が身につきます。また、計算が正確かつ速くなるため、算数にかける勉強時間を圧縮でき、別の教科に時間がさけるようになります。

 毎日続けるのは難しいことです。子供が嫌がったら、親もくじけてしまうでしょう。しかしそれこそがチャンス。辛くても苦しくても、我慢してやり遂げるという経験になります。ときにはごほうびを与えながらでも、継続する習慣を大切にしてください。1年生から毎日1枚計算ドリルをしていたら3年間で相当な力になります。

 小学3年生以降になったら遅いかといえば、そんなことはありません。今日から始めれば確実に数カ月後、1年後には力がついています。

 Case2 「同じミスをするので叱っています」

 正解した解答というのは、どの子もほぼ同じ解き方です。そこに個性はありません。しかし、間違えた解答には、その子らしさが出てきます。

 例えば、いつも7×6を48と計算してしまうなど、その子なりの癖があるので、間違えたことに対して叱っても萎縮して苦手意識が募るだけ。逆効果です。それよりも、その個性から根源的な原因をつきとめてあげることが大事です。

 そのためにまずは、間違えた問題の横にかならず、理由を書いておいてください。例えば、「7×6の計算間違え」など。小6くらいになれば自分でできますが、それまでは親が書いてあげるといいですね。それが20問、30問とたまってくると、どんな理由で間違えているのかがわかり、8割ほどは同じ理由で間違えていることに気づくと思います。

 その根源的理由を洗い出し、気をつけていくように促してあげると、次第に苦手なポイントが消えていきます。

中学で習う方程式を先取り学習させるのは、かえってあだに

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