東京を例にすると、世帯主が25~34歳の借家世帯の平均世帯年収は435.14万円(a)、平均家賃月額は7.98万円(b)です。よって「家賃(12カ月分)/年収」比率は、12b/a=22.0%となります。およそ5分の1です。
これは東京の25~34歳の数値ですが、値は地域によって違います。年齢による差もあります。表1は、東京と私の郷里の鹿児島について、年齢層別の「家賃/年収」比率を出したものです。
どの年齢層でも、鹿児島より東京が高くなっています。年収・家賃とも「東京>鹿児島」ですが、家賃の地域差が大きいので、こういう結果になります。東京は、家賃高いですものね。私の年齢層(35~44歳)では8.71万円で、鹿児島の倍以上です。
この結果からつくづく思うのは、東京の若年世帯(25歳未満)はキツイということです。平均世帯年収162.12万円、平均月家賃6.14万円で家賃が年収に占める比率は44.9%、年収の半分近くを家賃で持っていかれています。学生の単身世帯が多いためでしょうが、勤労者世帯でいうと、家賃を払うために働いているようなものです。
この指標は、収入が多い働き盛りの層では低くなり、収入が目減りする高齢層になると反転して上昇します。