また「子供にはいいものを食べさせたい」と考え、有機野菜の宅配サービスも利用していた。ところが、食べきらないうちに次の商品が届くなど無駄が多く、これを改めた。
ほかにも生命保険を見直し大きく支出を削ったが、被服費と理美容費の高さも気になるところだった。被服費は、子供にかかる部分も少なくなかったが、どうやら妻にかかる部分も多いとのこと。しかも、その背景には「妻にはいつまでも美しくいてほしい」という夫の願いがあった。当初、夫はこれを削ることに否定的だったが、家族会議を経て、見直すことを了承した。
これでようやく長尾家は、毎月10万円以上の余剰金が生まれ、年間約100万円のボーナスの多くを貯蓄へ回せることになる。今後も「消費」「浪費」「投資」を冷静に判断できれば、“家計崩壊”とはならないだろう。
家計再生コンサルタント 横山光昭 マイエフピー代表取締役社長。「消費」「浪費」「投資」で仕分ける家計管理の考え方が大反響を呼び、庶民派ファイナンシャルプランナーとして、9000件以上の赤字家計を再生。著書に『年収200万円からの貯金生活宣言』シリーズ、『「貧乏老後」に泣く人、「安心老後」で笑う人』などベストセラー多数。
(小澤啓司=構成)
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