保険の無料相談所で“いいカモ” 典型例は学資保険、その巧みな手口とは? (2/3ページ)

 学資保険は、若い世代が主対象で、子供の教育資金を貯めるための積み立て型保険。一方、低解約型は保険料が安い代わりに、中途解約すると通常の終身保険の返戻金よりも減額される。

 ある生保のプランで30歳の男性が60歳の払い込み満了で毎月1万9490円を支払ったときの累計保険料は701万6400円。その満了直後の解約返戻金は792万円なのだが、それ以前であると返戻金は3割減にダウン。満了のわずか1カ月前に解約せざるをえなくなった場合も同じであることを考えたら、空恐ろしくなる。

 「学資保険は、若い人を引きつけるための目玉商品。手数料が少ないので、うまみがありません。そこで、巧みに低解約型へと誘導するのです」とAさんはいう。その手口を、相談所関係者であるBさんが明かしてくれた。

 「たとえば、パンフレットの上のほうに一般の積み立て型保険、真ん中に低解約型、下のほうに学資保険の説明を載せます。名目上の利回りは、低解約型が最も高いので目を引くし、真ん中に載っている情報が、心理的に一番頭の中に残りやすいからなのです」

しかし、驚くなかれ、そこにも落とし穴が待ち構えているのだ