大企業でも「副業」が当り前の時代? 安定神話が崩壊、スキル磨いてリスク分散 (1/4ページ)

2016.7.19 07:00

副業支援企業「AirSol」代表でエールフランスCAの片山裕子さん=産経新聞大阪本社(恵守乾撮影)
副業支援企業「AirSol」代表でエールフランスCAの片山裕子さん=産経新聞大阪本社(恵守乾撮影)【拡大】

  • 東京で開かれた国際展示会に出展した「AirSol(エアソル)」の片山裕子社長(左から2人目)ら=東京都千代田区の東京国際フォーラム(同社提供)
  • 東京で開かれた国際展示会に出展した「AirSol(エアソル)」の片山裕子社長ら(左から2人目)=東京都千代田区の東京国際フォーラム

 勤務する会社以外に、空き時間を使って他社などで「副業」するケースが増えている。金融危機や国際競争の激化などにより、名の知れた大企業に勤めていても将来に不安を抱く人は多いようだ。そうした背景から、組織に頼らずにキャリアを磨いて生活力をつけたいという人の副業を支援するサービスが人気を集める一方、社員に副業を認める大手企業も登場した。(栗井裕美子)

 ユニークな副業

 外資系航空会社の日本人客室乗務員約150人が、顧客企業の業務を代行します-。

 フランスの航空会社に客室乗務員として働く片山裕子さん(35)が、副業として昨年10月に設立した「AirSol(エアソル)」(東京都千代田区)の事業内容をアピールしたユニークなキャッチコピーだ。

 通訳や製品PRなど企業からのアウトソーシング(外部業務委託)の依頼をエアソルが取りまとめて、登録している外資系航空会社に勤務する客室乗務員たちに割り振る。片山さんも登録者も勤務先から副業が認められている。

 片山さんが起業したきっかけは、客室乗務員は市場調査など個人的な依頼を受けることが多く、一人でこなせない案件もあったことだった。このため、依頼を受ける窓口を一本化させて効率化させようと考えたわけである。

現在、大阪に本社を置く伊藤忠食品や東京の大手広告代理店などと取引しており…

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