貯蓄ゼロの世帯が1600世帯で最も多くなっています。
先ほど述べたように、全体の17.5%です。多くは、若者や高齢者の単身世帯でしょう。その次に多いのは、最上の3000万以上の世帯です(913世帯=1割)。分布の形状をみると、中央が厚いノーマル分布ではなく、上と下に分化した型になっています。
世帯数の右隣の貯蓄量とは、各階級に属する世帯の貯蓄額の総量です。階級値に世帯数を乗じた値です。貯蓄200万円台の世帯は、中間をとって貯蓄250万円とみなします。よって、この階級の貯蓄額総量は、250万円×621世帯=15億5250万円となります。
13の階級の貯蓄額を総計すると、836億9950万円です。これが社会全体の貯蓄額になりますが、問題はこの巨額の「溜め」が各階級にどう配分されているかです。
中央の相対度数とは、全体を1.0とした値です。これをみると、世帯数の上では1割しか占めない最上階級(貯蓄3000万以上)が、社会全体の「溜め」の38.2%をも占有しています。