「電気自動車」普及スピードアップ 航続距離向上、インフラ整備も進む (3/3ページ)

2016.4.2 17:03

急速充電器で充電中の日産自動車の電気自動車「リーフ」最新モデル=横浜市の日産自動車本社
急速充電器で充電中の日産自動車の電気自動車「リーフ」最新モデル=横浜市の日産自動車本社【拡大】

 外出先で使う充電器は、ディーラーのほかにスーパー、コンビニ、道の駅などでの設置が、このところ急速に進んだ。住宅地図のゼンリンの調べでは、30分程度で充電できる急速充電器と、低電圧で数時間かかる普通充電器を合わせると、全国の設置基数は28年1月末時点で1万9570基。過去2年弱で2倍以上に増えた。

 一方、トヨタ自動車が26年12月に発売したFCV「MIRAI(ミライ)」は、注文が殺到し納車まで数年待ちの状況。ホンダも29年度以降に個人向けにFCVを発売する見通しだ。今後は車両価格の引き下げや水素ステーションなどのインフラ整備が課題になりそうだ。

 モータージャーナリストの舘内端さんは「地球温暖化の問題を考えると、ゼロエミッションカーへの移行は避けられず、米国や欧州では急速にその動きが広がっている」と指摘。「中でもインフラやコストの点でEVは先行している」と話している。

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