企画段階から携われることで「45年間の思いや、自分が世界各国で体験してきたことを映像の中に投影できる」と、主役再登板に踏み切った。1年近くかけて、東映側と映画の打ち合わせを続けてきた。その中で軸として打ち出したのは、「命の尊さを今の子供たちに訴えかけられないか」という点だった。
「今は悲しい事件が毎日のように起きている。同時に自殺者が約3万人もいて、未来を背負う若者までが自殺しているのは由々しき問題。命の尊さを子供の頃に考えてもらえれば、少しはお役に立てるのではないかという気持ち」
「未来を背負う子供たちに、大人として何を残し、何を委ね、何を託すのかという大変な使命と責任がある。この思いを俳優として演じるのではなく、自分の内面から出そう」
現在も続く「仮面ライダー」シリーズの主たる視聴者である子供に向けたメッセージは決まった。