体調不良で入院し、舞台を降板した俳優の松方弘樹さん(73)の病名が「脳リンパ腫」であることが2日、分かった。所属事務所などが発表した。
脳リンパ腫は、中枢神経系にできる悪性のリンパ腫で、50~80歳が発症することが多いとされる。眼球や脊髄など、中枢神経系のどこにでも発生するが、大脳の前頭葉や側頭葉での発生が目立つ。精神症状や頭痛、嘔吐(おうと)などを引き起こすとされている。
所属事務所は「今後は完全復帰を目指し治療と療養に専念する」とし、松方さんの様子については「皆様方からいただいた心温まる激励を糧に1日も早く病を乗り越え、元気な姿をご報告できるようにと、闘病生活への意気込みを語っている」としている。
松方さんは、体調不良で2月20日に入院。医師から脳腫瘍の可能性を指摘され、3月から予定されていた公演を降板、6月の舞台は公演自体を中止すると発表していた。