IT風土記

山形発、地域産業の情報発信を支えるITとは? (2/2ページ)

 メニューには牛肉の赤ワイン煮込みや魚介のクレープ包みなど本格的な料理が並ぶが、ランチは飲み物、サラダ、パン・ライス付きで日替わりが800円から。夜もコースメニューが2100円からとリーズナブルな値段設定にした。肉や魚はホテル時代から付き合ってきた業者から、ハーブや野菜は地元産の旬にこだわる。ホワイトソースもカレールーも基本に忠実な手作りで、出来合いの業務用食材は決して使わないのが那須さんの矜恃だ。

 夫婦で切り盛りする店は今年4月で丸7年を迎える。昼も夜も一緒だからときどきはケンカもするし、定休日の水曜も仕込みに追われてあまり休めないが、正統派の料理と良心的な値段が奏功してか、次第に固定客が付いてきた。誕生日や記念日などに食べに来てくれるお客さんがいる。地元の人にとってここは仲間同士や夫婦で集まっておいしいものを食べる特別な場所になってきたようだ。

 「ホッと一息つけるようになったのはつい最近。あっという間でした」と夫。「骨休め、行きたいです。でもまだ借金が残っているから休めないよね」と妻。顔を見合わせたふたりの表情はまさに“ボンシュール”だった。

 そんな那須さんの店には1日に1組、2組は初めての客が姿を見せる。その訳は…。

 (この続きはNECのビジネス情報サイト「WISDOM」でお読みください

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