衣類や書籍、家電…。生活する中で増え続ける荷物を預けられるトランクルームのサービス市場が急拡大している。さまざまなサイズを取りそろえるだけでなく、BGMの音楽を流したり、トイレや流し台を備えた“別荘”のような形態も登場。多様化するニーズに応じ、便利なサービスが次々と登場している。(内山智彦)
押し入れ代わり
「3LDKのマンションで、2部屋が荷物でふさがってしまった。近所に荷物を置く場所ができたのは便利」。7月初めにオープンしたトランクルーム「西宮小曽根町ライゼボックス」(兵庫県西宮市)の契約に訪れた市内の女性(65)は歓迎する。
このトランクルームは重量鉄骨2階建て。中に入ると、廊下を挟んで両側にマンション部屋のような50室の収納スペースが広がる。
部屋は高さ2メートル、畳2畳程度が標準。ミカン箱程度の段ボールだと、約180個の収容が可能だ。24時間いつでも出入りできる。