□ルーセントドアーズ社長・黒田真行氏
「今から10年後の2025年。1967~74年生まれの団塊ジュニア&バブル入社世代は、人口数が他の世代よりも多いことにより、今後さまざまな雇用問題に巻き込まれる。たとえば、40代で役職に就けるのは、20年前の7割から現在の5割、今後さらに落ち込みが激化する。役職につけない人はさらにやる気をなくし、大企業勤務者が多いため出向や転職先になる中小企業にも嫌われ、受け入れ先がなくなっていく」
リクルートワークス研究所が発表した「2025年の働く予測」および「次世代シニア問題への処方箋」という研究資料は、まさに現・アラフォー世代の未来を予言する内容となっています。もちろん悲観的なシナリオで脅かしてやろうという意図ではなく、あらゆるデータを駆使して客観的に予測したリアルシナリオです。さらには、処方箋というタイトル通り、その問題にどう対応していくべきか、のアイデアが多数語られています。
退職年齢選択制、ワークシェアリング、自律したキャリア形成を促す研修サポート、大都市と地方の転職支援機構、社会保障制度の再編など、いかに長く働ける環境をつくるか、という観点では、どれもうなずける対策案です。