■問われるのは親の「教育哲学」
中学受験を否定するわけではない。世の中は変わっていくし、受験に向いている子とそうでない子がいる。考え方次第で受験の意味は変わる。得るものもあれば失うものも…。
具体例を挙げつつ、子供をどう育てればいいのかをアドバイスする。問われるのは、親の「教育哲学」だと指摘。〈常識的な大人としての見識や冷静さを見失ってしまう。それが、中学受験の危うさ〉
著者が設立した学習教室「花まる学習会」が目指すのは「メシを食える人」「魅力的な大人」を育てることだという。紹介されるノウハウも興味深い。(840円、幻冬舎エデュケーション新書)