【書評】『高原の街 軽井沢 異人館のある街 神戸』吉村祐美・著

2015.1.10 05:00

 ■格調高く美しい風景スケッチ

 古典から現代文学に精通し、格調高い文章と風景描写の美しさで高く評価されている文芸評論家の新著。

 第1章は、著者が毎年春から秋までを過ごす軽井沢の魅力がつづられる。軽井沢の森の中に点在する数多くの美術館、軽井沢に魅せられた作家ゆかりの地などをキメ細かく歩いている。

 第2章は、著者が生まれ育った神戸山の手、神戸北野町の異人館など、エキゾチックな街の雰囲気が伝わる、楽しいエッセー。

 第3章は、「風のコンチェルト」と題して12の風景を巧みにスケッチ。文学、音楽、絵画などをめぐり、著者ならではの芸術論が展開される。(1404円、星雲社)

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