スマホやSNSに疲れたら“脱デジタル”生活 「圏外」旅行がブームに (1/4ページ)

2014.11.23 07:23

 いつでもどこでもインターネットにつながり、連絡を取り合うことのできるスマートフォン(スマホ)。便利な半面、四六時中、画面を見る習慣が生じやすい。いっそのこと電波の届かない場所に行きたい-。こんな願望をかなえる旅のスタイルが、静かに広がっている。(村島有紀)

 1週間電源オフ

 「(インターネット交流サイト)フェイスブックをやめたい。メールも見ない。何にもつながらない場所に行きたい」

 こう思い立った東京都港区のグラフィックデザイナー、白木彩智(さち)さん(26)は昨年、1週間の有給休暇を取り、船で伊豆諸島の最南端、東京都青ケ島村を訪れた。約6平方キロメートルしかない小さな島で、村の中心部以外は携帯電話の電波が届かない場所が多い。念のためスマホの電源もオフにした。話し相手は実際に会った人々だけ。島を案内してくれる親切な人々と出会い、思い悩んでいた自分の将来のことを一時的に忘れられた。

米国で広がり始めた「デジタルデトックス」

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