日本の原風景ともいえる稲刈り。近年は、農村に滞在し、農業体験を通して自然や現地の人らとの交流を楽しむ余暇活動などとして各地で行われている。基本は鎌を使った手刈り。「田んぼアート」や世界遺産と組み合わせるなどユニークな稲刈りイベントもある。(寺田理恵)
ネットで見守り
色とりどりの稲で水田に巨大な絵を描く田んぼアート。青森県田舎館村から各地に広がり、稲刈り体験を行う所もある。山形県米沢市では市内の田んぼアートの水田で10月5日に実施する。
「毎年、好評で東京からの参加者もいます。田植えと稲刈りの両方に参加した方は、自分の植えた部分を刈り取ると感慨深いようです。稲の成長をインターネットのライブ映像で見守れるようになっています」(市農林課)
平成18年から毎年、図柄を変えて続けている。今年は米沢生まれの戦国武将、伊達政宗と家臣の支倉常長。県奨励品種の地元特産米「つや姫」を背景に古代米の紫と黄色、青森県産業技術センターから種子を購入した白、赤、橙、深緑の稲で2人の武将を浮かび上がらせた。