「妊娠しやすい」体作り 不規則生活改め、卵子や精子を元気に (3/4ページ)

2014.8.24 07:32

市民公開講座「頑張れ!妊活」では、ビタミン量を高めた卵の試食も行われた=東京都新宿区の東京医科大学病院

市民公開講座「頑張れ!妊活」では、ビタミン量を高めた卵の試食も行われた=東京都新宿区の東京医科大学病院【拡大】

 ビタミンDを多く含む食べ物はサバやサンマ、イワシ、マグロ、煮干し、卵黄、シイタケなど。「良質なタンパク質なども同時に取れる和食がお勧め」

 睡眠も重要だ。卵巣などの臓器の働きを高めるには睡眠中に出る成長ホルモンが不可欠。さらに「早寝・早起き」の生活リズムを守ることで、卵巣の機能低下につながるストレスが緩和され、月経サイクルも乱れにくくなる。

 適度な運動も生活の中に取り入れる。運動で体に筋肉が付けば、血行が良くなり、臓器の働きが高まる。逆に筋肉がないと出産時の負担も大きいという。「週に2、3回、1回30~60分程度、ウオーキングや水泳などで体を動かすのがお勧め」。運動はストレス解消にもつながる。

 妊娠を希望したとき、すぐにやめたいのが喫煙だ。たばこの煙は、卵巣の機能低下▽精子数の減少▽流産リスクの上昇-などをもたらすという。佐藤さんは「受動喫煙も有害。夫婦ですぐに禁煙に取り組んでほしい」と強調する。

 佐藤さんは「妊娠しやすい体作りとは人間が本来持っている『妊娠する力』を高めるためのもの。元気な赤ちゃんを産むことにもつながる」と話している。

妊娠しやすい食生活

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