■日本人とは大きく異なる国民性
いささか刺激的な題名と帯の文言で、朝日新聞に広告が載った際に「明らかなヘイトスピーチで、このような広告の掲載自体が許されない」と抗議の声を上げた弁護士がいたほど。それでも内容に立ち入れば、単なる嫌韓本ではないことは容易にわかるはずで、今月1日の発売で現在3刷2万4000部と売り上げは好調。週明けにもさらに増刷の予定だという。
著者は40年来の韓国ウオッチャーで、多くのマスコミが北朝鮮を礼賛していた空気が残る昭和53年に『韓国の挑戦』を発表し20万部のヒットを記録した。祥伝社の水無瀬尚新書編集長は「当時はまだ韓国を持ち上げるには大変な勇気が必要だった時代。その著者が集大成として書いただけに、今回の本には説得力がある」と話す。
日本人とは大きく異なる韓国人の国民性は、朝鮮半島の歴史を振り返ることで理解できるはずだ。相手を知り尽くした上で、日本は韓国の理不尽な反日に反撃しなければならない。「こうした現状を日本人すべてが認識して、腰を据えてかからないと、良好な日韓関係を構築することなど、まさに夢のまた夢でしかない」と著者は記す。そう、この本の根底には韓国への愛があるのだ。(祥伝社新書・本体780円+税)
溝上健良