新年度を迎え、新たに社会の一員となった新入社員。学生時代とは違う生活に戸惑うことも多い中、ビジネスマナーの習得も大きな課題となる。所属する会社などを代表するという責任も生まれるため、最低限のマナーは守りたい。業務上避けられない「電話応対」と「名刺交換」について押さえておくべき点は何か、専門家に聞いた。(佐々木詩)
避けては通れない「名刺」「電話」
大阪市中央区の大阪商工会議所で今月2日、「新入社員基礎講座」が開催された。市内などの企業から274人が参加、講師の指導のもと、真剣な表情であいさつの仕方から、電話応対、名刺交換の仕方などを練習した。同商工会議所研修担当課長の松井伊代子さんは「入社したタイミングでビジネスマナーを習得してもらおうと、毎年この時期は新入社員向けのマナー研修が多く開催されます」と話す。
身だしなみや言葉遣いなど、ある程度社会人としての心得を身につけたとしても、緊張してしまうのが、電話応対と名刺交換だ。
「この2つは仕事に就けば避けては通れないもの。初めはみなさん緊張します」と新入社員のマナーセミナーなどを行っているNPO法人「日本サービスマナー協会大阪本部」(大阪市中央区)のプロフェッショナルマナー講師、岩崎智子さんは言う。