□「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」
■若い世代と心を通わせ成長促す
次世代をより良いものにするために、私たちは生きていると言っても過言ではないと思います。そのキーワードは「教育」です。資源のない国である日本が、もう一度日出づる国となるには、人材を人財へと昇華させるより他に道はありません。
しかるに、「どのように」若い世代を育てるかという具体的な方法論を確立している人は少ないのではないでしょうか。また、あらゆるバックグラウンドが異なり、同じ人間とは思えない価値観で生きる人たちに慕われ、彼らを導き、本人も自分も成長するにはどうしたら良いか、それを悩まれている方もいらっしゃるでしょう。そして、多くの人が半ば諦めてしまい、その失敗の責任を自分が背負ってしまっているのかもしれません。
でも、その答えは、心理学にあります。「感動」という言葉はありますが、理動という言葉はありません。理屈で動くのではなく、感情で動くのが人間だからです。「正論」は時として、若い芽を摘んでしまう鋭利な武器となります。誤りや未熟さを説いたところで、互いにとって時間の無駄になっているのかもしれません。
相手や自分の心の動きを知る。そして、若い世代と、心を通わせ、コミュニケーションをとり、彼らに慕われ、成長を促す。これが日常的にできれば、会社の業績も伸び、人財も育ち、家族との関係性も芳醇(ほうじゅん)なものとなります。
私は、塾講師として1000人以上の子供たちと個別指導で向き合ってきました。「聖徳太子」を「せいとくたこ」と読み、「日本地図」を「島が一つ」で描く現代っ子の感性は、とても「理解できるもの」ではありません。