スポーツシューズの王道、スニーカー。男性にはコレクションアイテムとする熱狂的ファンも多い。女性用も雑誌の人気モデルらが普段使いに取り入れたことで、カジュアルスタイルの一アイテムとして人気を集めている。(日野稚子)
レトロな印象
「シニア層でウオーキングシューズは重過ぎるという人からスニーカーは根強く支持されている」と、京王百貨店新宿店(東京都新宿区)スポーツ用品バイヤー、榎戸也恵さんは話す。運動歩行を想定して作られたウオーキングシューズは足の保護のために重量もあり、同店取り扱い品の平均価格は1万4千円台と高め。一方、スニーカーは競技種目に合わせて動きやすさを追求したため軽く、価格帯も1万円前後と手頃感もある。
買い物などの日常生活を軽い運動に変えつつ、ファッションを意識したい女性心理に応えたのがミズノの「ウエーブ リム DT」(9450円)。今年2月の発売ながら同社年間販売目標の8割を達成した。街歩きファッションに違和感が出ないよう表地はシックな色合いで、榎戸さんは「靴の縫い目が当たると痛いと感じる人からは表地に縫い目がないので好評です」。