【プロが教える就活最前線】
意外と知られていませんが、就活には、リクルートスーツはもちろんのこと、カバンや靴、企業説明会や選考に参加するためにかかる移動費などを含めると、1人あたり15万円ほどの出費が必要になるといわれています。
さらに、東京での就職を希望する地方就活生であれば、交通費に加え宿泊費などもかかるため、この数倍はかかると言っても過言ではないでしょう。多額の費用が必要となる地方就活生を例にとって紹介しましょう。
Aくんは、群馬県在住の大学生。同級生は地元の企業に就職するケースが多いが、Aくんは都内の一部上場企業を目指し、就職活動を始めた。就活を始めた当初は何をやりたいのか不明確だったため、多くのセミナーや説明会、選考に参加。その中で、志望業界を絞込み、40社の選考に臨んだ。
群馬と都心の往復を数十回と繰り返したが、往復のたびに交通費4000円がかかる。さらに、翌日の朝に選考が入っている場合などは宿泊費までも必要になった。結果的に、就職活動でかさんだ経費は30万円近くになってしまった。