25日、AKB48からの“卒業”を突然宣言した前田敦子(20)。実際のグループ離脱の時期はまだ明らかにされていないが、ファンはもとより、多くの関係者を驚かせた。この「あっちゃん卒業」をどうみるか、稲増龍夫法政大教授(59)=メディア文化論=と、音楽評論家の富澤一誠さん(60)に聞いてみた。
稲増龍夫さん「勝負のカードを切った」
いよいよこのカードを切ったか、と感じた。総合プロデューサーの秋元康さんは、今のシステムでAKB48を続けようと思ったら強く慰留していたはずだ。
海外進出も果たし、秋元さんもそろそろカードを切らざるを得ないと判断したのではないか。
卒業カードを切ると、コンサートは盛り上がり、CDは売れる。1970年代に活躍した「キャンディーズ」は人気絶頂時に「普通の女の子に戻りたい」と解散を宣言してからしばらく活動を続け、ファンは盛り上がった。
落ち目になってからでは効果はない。つまり、このカードは切るタイミングが重要で、秋元さんがプロデュースした「おニャン子クラブ」もピーク時に解散している。