マイナンバーカードの保有者だけが利用できるマイナポイントの申請はお済みですか? 総務省のマイナンバーカード浸透施策であるマイナポイントは、2021年3月末までのマイナンバーカード申請が利用の条件となります。マイナンバーカードの普及率はまだ25%ですから、4人に3人はマイナポイントの利用権がありません。まだマイナンバーカードの申請すら指定ない人は今すぐ申請したほうがいいのではないでしょうか。
■マイナンバーカードの申請方法
2021年3月までに自宅宛にマイナンバーカードの交付申請書が届きます。郵送物の中の書類にQRコードが印字されています。スマートフォンがある人は、事前にQRコードリーダーのアプリをスマートフォンに設定しておけば、QRコードを読み込むだけで交付申請に進むことができます。スマートフォンがない人は、郵送でのマイナンバーカード申請が可能です。
マイナポイントを獲得するには、2021年3月末までのマイナンバーカード申請が条件となります。マイナンバーカードの保有に特段のデメリットはありません。今後はマイナンバーカードの不所持によるデメリットが出てくる可能性も考えられます。早期マイナンバーカードの特典を政府が付けてくれている間に申請されてはいかがでしょうか。
■マイナポイントの登録方法
マイナポイントの取得には、マイナンバーカードとキャッシュレス決済サービスとの連携が必要です。クレジットカード、デビットカード、電子マネー、プリペイドカード、QRコードなどいろいろな連携方法と連携先があります。
マイナポイントの登録に必要な要素は、
1.マイナンバーカード
2.マイナンバーカードの暗証番号
3.決済サービスのID
4.セキュリティコードです。
マイナポイントは自宅からオンラインでの登録ができますが、マイナポイントが登録できる店舗を活用するとスムーズな手続きができるでしょう。店舗での登録ができる場所は、市町村役場、一部のコンビニエンスストア、携帯電会社の店舗、家電量販店の店舗、スーパーや商業施設、郵便局、一部の銀行などご自宅の近くにたくさんあります。
自宅や職場の近くの登録スポットはこちらから検索できます。https://mynumbercard.point.soumu.go.jp/reserve_search/
マイナポイントの登録はいくつかの方法がありますが、筆者は苦戦を強いられました。何度も取り組んだのですが、スマートフォンがマイナンバーカードを読み込まなかったのです。結局近くのコンビニエンスストアで登録したのですが、コンビニ設置の機械からの登録は非常に簡単でした。無理にスマートフォンで登録しようとせず、コンビニなど店舗にある機械ですと使い勝手がよいため、手続きがスムーズに完了します。これから登録する人やスマートフォンでの登録が困難で断念された人には、店舗での登録をお勧めいたします。
■マイナポイントの取得方法
マイナポイントの取得は非常に簡単です。既に登録済みの決済サービスを利用して買い物をするだけでマイナポイントが付与されます。
マイナポイントは利用額の25%が付与され、付与額の上限は5000円です。つまり2万円の買い物を登録した決済方法で利用するだけで、マイナポイントが付与されるのです。
筆者は当初、買い物用のカードを使ってマイナポイントを取得しようと考えていました。しかし、買い物をした結果マイナポイントを取得する方式ですと、無駄な買い物が増える懸念があります。そのため、公共料金などの支払いに利用しているクレジットカードとマイナポイントを紐付けることにしました。
その結果、特に買い物をしなくても日常の決済だけでマイナポイントを獲得することに繋がりました。ただし、これは考え方の違いです。2万円分の買い物が実質15000円で利用できると考えるのか、何もせず5000円を確保するかの違いです。お金を使うことが好きな人は、割引価格で買い物ができると考えると良いでしょう。労せず5000円確保したい人は、国からの給付金のプラスアルファであると捉えると良いでしょう。
目下の課題は、クレジットカードに付与された5000ポイントを何に利用するか決まっていないことです。せっかく受け取った5000ポイントが何も利用されないままでは経済が回りません。かといってポイントを使って欲しい物があるわけでもないので、ネットショッピングでの利用か、ポイントを品物に交換するなどなにか選ぶ必要があります。厳密にはお金ではありませんので、銀行に振り替えることができないのは盲点でした。
■今後のマイナンバーカードの利用方法
直近では、マイナンバーカードを利用すると確定申告が楽になります。他には、2021年の4月から健康保険証の代わりにマイナンバーカードを利用することができるようになります。写真付きの身分証明書としてのマイナンバーカードは、一定の人しか保有できない自動車運転免許証やパスポートと異なり、誰しもが取得できます。お財布に一枚入れておくだけで、公的書類が必要なときはコンビニで取得できます。(ただし、パスワードの入力が必要です。)
2020年に実施された10万円の特別定額給付金では、マイナンバーカードを保有する筆者には、あっという間に資金が振り込まれました。今後はマイナンバーカードの保有メリットが増えてくることが考えられますので、今回のマイナポイントの締切をきっかけにマイナンバーカードを取得されてはいかがでしょうか。
【お金で損する人・得する人】は、FPなどお金のプロたちが、将来後悔しないため、制度に“搾取”されないため知っておきたいお金に関わるノウハウをわかりやすく解説する連載コラムです。アーカイブはこちら