ヘルスケア
骨粗鬆症の再骨折、予防への指針公表
骨粗鬆(こつそしょう)症などで骨がもろくなり、転倒などの軽い衝撃で折れてしまうことを脆弱(ぜいじゃく)性骨折と呼ぶ。これを繰り返すと寝たきりや死亡のリスクが大きく高まるため、高齢者の骨折に詳しい医学系2団体が協力し、再骨折予防のための診療指針「骨折リエゾンサービス(FLS)クリニカルスタンダード」を作成した。
団体は日本骨粗鬆症学会と、NPO法人日本脆弱性骨折ネットワーク。指針はA4判10ページで両団体のホームページからダウンロードできる。指針の目的は、骨折者の骨粗鬆症の治療率を高めること。国内では、大腿骨など重要な骨が折れた後でも、骨を丈夫にするための骨粗鬆症治療薬を続ける高齢者が少ないことが問題になっている。指針が示すポイントは(1)対象患者の特定(2)再骨折リスクの評価(3)薬を含む治療の開始(4)治療継続のための追跡調査(5)患者と医療者への教育と情報提供-の5項目。