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「ゴッホ展」10月から開催 「糸杉」注目 印象派の作品含め70点

 産経新聞社などは、鮮やかな色彩と力強いタッチで知られるオランダ出身の画家、フィンセント・ファン・ゴッホ(1853~90年)の画業をたどる「ゴッホ展」を10月11日から、上野の森美術館(東京都台東区)で開催する。7月11日、都内で記者発表会を行った。

 同展には世界各国からゴッホの絵画約40点が集結。農村の暮らしを暗い色調で描いた初期作品から、「糸杉」など晩年の代表作まで、画家が独自の作風をどのように確立していったのかを探る。ゴッホに多大な影響を与えたオランダのハーグ派、フランスの印象派の巨匠らの作品約30点も併せて紹介する。

 会見では主催者を代表し、蓑豊・兵庫県立美術館館長があいさつ。「なぜゴッホが時代も国籍も超えて私たちを惹(ひ)きつけてやまない作家となったのか、その過程を目の当たりにしていただけたら」と話した。また同展ナビゲーターを女優の杉咲花さん(21)が務め、音声ガイドも担当することが発表された。杉咲さんは「眺めれば眺めるほど渦のように引き込まれてしまう美しい絵に、その色に、匂いに、はやくもっと触れてみたい、とわくわくしています」とコメントを寄せた。

 同展は来年1月13日まで東京で開かれた後、兵庫県立美術館(神戸市、同年1月25日~3月29日)に巡回する。