【書評】『小泉進次郎 日本の未来をつくる言葉』鈴木款・著

 

 ■「政治家の資質」を浮き彫りに

 “総理になってほしい政治家ナンバーワン”ともされる小泉進次郎衆院議員。同氏を議員になる前の米国留学時代から知り、この国を想う言葉の力に魅入られたというフジテレビ解説委員の著者が、言動などから同氏の「政治家としての資質」を浮き彫りにしている。

 「苦手な生トマト、最近、克服し始めまして」「2020年以降は、『株式会社日本』の第二創業期」「これからは一人のリーダーではなくチームの時代」…。言葉の意味などを掘り下げた解説、「進次郎を『使い捨て』にしてはいけない」という石破茂元地方創生担当相ら取り巻く人々の証言も読み応えがある。(扶桑社新書、896円)