ミシュランガイド、「すきやばし次郎」など4店が11年連続三つ星に

 
「ミシュランガイド東京2018」の出版記念パーティーで、壇上に上がった三つ星店のシェフや店主ら=28日、東京都港区(磨井慎吾撮影)

 東京都内のレストランを星付きで紹介する「ミシュランガイド東京2018」(日本ミシュランタイヤ株式会社発行)の出版記念パーティーが28日、東京都港区の東京プリンスホテルで開催され、掲載店が発表された。

 今年の掲載レストランは計512店。「そのために旅行する価値のある卓越した料理」とされる最高評価の「三つ星」は昨年と同じ12店で、「すきやばし次郎本店」(すし)など4店が11年連続で三つ星を守った。遠回りしてでも訪れる価値がある「二つ星」は56店(うち新規および昇格は5店)、そのカテゴリーで特に美味しい料理とされる「一つ星」が166店(同23店)で、計234店が星付きレストランに。また、星は付かないものの手頃な値段で上質な料理を提供する店を表す「ビブグルマン」には、新規掲載59店を含めた278店が掲載された。掲載店の女性シェフ数は二つ星1人、一つ星1人を含む14人。二つ星店の数は東京版発表開始以来最多となった。

 三つ星店は次の通り(※は11年連続三つ星)。

 石かわ(日本料理)▽※かんだ(同)▽虎白(同)▽まき村(同)▽幸村(同)▽龍吟(同)▽山田屋(ふぐ)▽さいとう(すし)▽※すきやばし次郎本店(同)▽よしたけ(同)▽※カンテサンス(フランス料理)▽※ジョエル・ロブション(同)

 新規の二つ星のうち、茶禅華(中華料理)は今年オープンしたばかりで、開店初年度からの快挙となった。

 同社ミシュランガイド事業部の伊東孝泰・事業開発担当部長は、今年の特徴について「調査員の体感として、日本人のフレンチシェフのレベルが上がっている」と述べ、二つ星の「フロリレージュ」「オマージュ」を代表例に挙げた。また、日本料理をベースにした創作料理「傳」(イノベーティブ)など、東京から世界に料理を発信する店も増えてきていると話した。

 ガイドは12月1日発売。3240円。