九州北部大雨 鉄道運休、高速道通行止め 豪雨でインフラにも影響
福岡県や大分県を含む九州北部の広範囲にわたる大雨で、JR九州は5日午後、在来線の一部路線の運行を中止した。大分自動車道の一部区間も通行止めとなるなど交通にも影響が広がった。また、九州電力やNTT西日本によると、福岡、大分両県で一時計約6400戸が停電したほか、固定電話なども利用できなくなった。
JR九州は、雨量が規制値に達したとして、それぞれ福岡、大分両県にまたがる日田彦山線の添田-夜明と久大線の善導寺-日田で5日の運転を取りやめた。豊肥線でも大分県内の三重町-中判田で運転を見合わせた。
また、国土交通省の現地事務所は5日夜、大分県日田市の花月川に架かる久大線の橋梁(きょうりょう)が流されたことを確認した。
西日本高速道路九州支社によると、大雨のため大分自動車道の甘木インターチェンジ(IC、福岡県朝倉市)-玖珠IC(大分県玖珠町)が上下線ともに通行止めとなった。
NTT西日本によると、福岡県の朝倉市と東峰村、日田市の一部地域で、固定電話やインターネット回線が利用できない状況になった。
■ダイハツは工場稼働休止
一方、ダイハツ工業は5日、九州北部の大雨の影響で、軽自動車などを生産する大分工場(大分県中津市)の稼働を6日午前に休止すると明らかにした。エンジンを生産する久留米工場(福岡県久留米市)はすでに5日夜の稼働を中止している。
久留米工場は6日から通常通り稼働させる予定だが、天候を見て最終判断する。
両工場はダイハツの子会社、ダイハツ九州(大分県中津市)が運営。現時点で工場の設備に目立った被害は出ていないという。
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