大学生の就活日程変更せず 経団連発表、次々回は「現時点で白紙」
経団連の榊原定征会長は12日、2018年4月入社の大学生(現在3年生)の就職活動日程について、17年4月入社と同じにすることを正式に決めたと発表した。大学3年生の3月に会社説明会、4年生6月に面接が解禁され、3年連続での日程変更は避けられることになった。しかし、現在の2年生が対象となる19年4月入社の日程については「現時点で白紙」(榊原会長)とした。
経団連が実施した企業向けのアンケートで、17年4月入社の日程が、問題視された16年4月入社よりもよくなったという意見が約7割を占めたことから、継続を決めた。
一方、アンケートでは3年生の12月に説明会、4年の4月に面接を解禁した15年4月入社以前の日程の方がよかったという回答が78%を占めた。この日程に戻してほしいという声が多く、19年4月入社の就活日程は、「来年の春までに決める」(榊原会長)予定で流動的な部分も残る。
毎年繰り広げられる就職活動をめぐっては、企業や政府の一部から通年採用などといった変更が必要との提案もある。これに対して榊原会長は「毎年春の入社が約9割を占め、雇用慣行になっている」との考えを示した。
一方、学生からは「指針を守らない企業が圧倒的多数で指針は有名無実。自分で企業動向を見ながら就活を進めなくてはならない」といった冷めた声も聞かれる。
企業や就職情報会社が18年4月入社の採用活動に向け、施設の予約や、学生に日程を提示する必要に迫られていることから、このタイミングで経団連として就職日程を発表した。
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