ゴーン被告保釈、東京地裁認めず 弁護人準抗告へ

 東京地裁は15日、会社法違反(特別背任)などの罪で起訴された日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告の保釈を認めない決定をした。ゴーン被告は全ての起訴内容を一貫して否認しており、証拠隠滅の恐れがあると判断したとみられる。弁護人が11日に請求していた。決定を不服として準抗告する方針。

 東京地検特捜部は昨年11月19日、日産の有価証券報告書に役員報酬を少なく記載したとして、金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の疑いでゴーン被告を逮捕。12月10日に同容疑で、21日に特別背任容疑で再逮捕し、今月11日までに全てを起訴した。