「カセットテープ」が再評価?! 中年よ、「黒歴史」を含めて語ろう (1/5ページ)

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【常見陽平のビバ!中年】

 平成も残りわずかとなってきた。何かと、「平成最後の」という枕言葉がつく今日この頃だ。メディアでは様々な切り口で平成が総括されている。平成も実に30年。結構な長期間だ。平成は5年刻みくらいで顔つきが違い、簡単には総括できない。

 平成を振り返る際はついつい「失われた20年」など暗い話になってしまう(それもまた事実なのでしょうがないのだが)。特に中年は「俺たち、はしごを外されたなあ」などといろいろ考えてしまう。今回は平成をちょっとだけゆるく振り返ってみよう。

 この時代を振り返る上で、平成初期と現在で消えたもの、残っているもの、新たに出現したものなどを考えてみると面白い。中には「消えた」と思っていたら、いつの間にか「復活」していたものなどもある。

 ここで面白いのが、音楽だ。平成初期はCDが全盛であり、新たなメディアとしてMDが登場。途中でネットが登場し、ダウンロードやストリーミングなど新たな楽しみ方も増えた。

 気づけばCDは残ってはいるものの、どんどん売上が減少。MDは、消えた。ところが、消えたと思っていたレコードやカセットテープは再びブームとなっている。懐かしい、ひと手間かかる、エモい、などが評価されている。

◆懐かしい「エアチェック」

 今回はカセットテープの話をしよう。最近、著名アーチストがカセットテープで限定の音源を出すなど、何かと盛り上がっている。そういえば、筆者は9月15日に東京ドームで矢沢永吉の69歳記念ライブを観に行ったのだが、セブンネットショッピングとコラボした、ラジカセが登場していた。矢沢永吉のトレードマーク、白の上下のスーツをイメージした白。星のマークも、もちろん「E.YAZAWA」ロゴも入っている。ちょっと、ほしい。

まずは行儀のよい「一般論」から