大塚家具、事業継続に疑義 3年連続中間赤字、提携策へ

大塚家具の有明本社ショールームの看板=東京都江東区(吉沢良太撮影)
大塚家具の有明本社ショールームの看板=東京都江東区(吉沢良太撮影)【拡大】

 業績不振に陥っている大塚家具は14日、2018年6月中間決算を発表し、純損益は20億円の赤字、営業損益は35億円の赤字だった。中間決算の純損益は3年連続の赤字となるなど資金繰りに懸念が生じており、決算短信には「継続企業の前提に関する重要な疑義」があると注記を付けた。業績回復に向け、外部企業との提携が喫緊の課題だ。

 18年12月期の純損益は34億円の赤字を見込んだ。当初黒字になるとしていたが、7日に赤字に下方修正していた。

 【用語解説】継続企業の前提に関する注記(ゴーイングコンサーン)

 上場企業の成績表とも言える決算の財務諸表は、経営が将来にわたって存続するとの前提で作成されている。ただ、売上高の急激な減少や赤字の継続、債務超過など企業の存続に疑義が浮上した場合、投資家の損失拡大を防ぐため、財務諸表にこうしたリスクについて注記を付けることが義務付けられている。最近ではパイオニアの2018年4~6月期決算短信に記載された。

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