校長の「困惑」がにじんだ謝罪 小学校熱中症死亡事故…「認識が甘かった」は通用しない (1/4ページ)

校外学習後に1年生の男児が死亡し、記者会見で頭を下げる愛知県豊田市立梅坪小の籔下隆校長(右)ら=17日午後、豊田市役所
校外学習後に1年生の男児が死亡し、記者会見で頭を下げる愛知県豊田市立梅坪小の籔下隆校長(右)ら=17日午後、豊田市役所【拡大】

【ニッポンの謝罪道】 7月17日、愛知県豊田市梅坪町の市立梅坪小学校で、1年生の男子児童(6)の意識がなくなりその後救急搬送されたが熱中症により死亡した。1年生110人は約1キロ離れた公園への「校外学習」に出かけ、虫取りや遊具を使った遊びをしたという。男児は「疲れた」などと公園に向かう途中に話していた。同小の籔下隆校長は「今回、こういう高温の中で行かせてしまったことについては、結果的に大事な大事な子供の命がなくなってしまうということなので、判断が甘かったことを痛感しています」と謝罪した。

◆現代っ子をひ弱扱いしがちな中高年

 この会見を見た時、藪下校長の申し訳なさそうな、だが困惑したような顔が印象に残った。真摯に謝っているものの「まさか夏の日に外で遊ぶだけで死ぬとは……。参った……」という思いもあるように見えた。

 また、19日に放送された『とくダネ!』(フジテレビ系)で、キャスターの小倉智昭氏は「僕らの時代だって真夏、水飲めない時代ですよ。走って気分が悪くなって倒れるとバケツで水かけられて。めちゃくちゃな時代を生きてきたから熱中症とか信じられない」と語った。

 藪下氏や小倉氏のような50代~70代の人は「運動中は水を飲むな」「学校にエアコンがあるなんて贅沢だ」という常識が蔓延した少年時代を過ごしてきた。

異常なことが多すぎた私自身の子供時代