赤坂の衆議院宿舎で5日夜に開かれた自民党議員による宴会がインターネット上で大きな話題になっている。西村康稔官房副長官をはじめとする複数の自民党議員がツイッターに興奮気味の文章とともに複数の写真をアップしたことが批判されているのだ。
この写真は、自民党議員の有志による懇親会「赤坂自民亭」の様子を捉えたもので、特別ゲストとして初めて参加した安倍晋三首相を囲み、周辺に多くの若手・中堅議員が集まっている構図だ。アルコールが入っていることもあり、みな満面の笑み。安倍首相にとっては派閥を超えて多くの若手が集まるこの会合は、9月に予定されている自民党総裁選での支持を固める意味でも重要な会合だったに違いない。
しかし、この日、午後には気象庁が記者会見を行い、週末にかけて「記録的な大雨となる恐れ」があるとして、厳重な警戒を呼び掛けている。気象庁が、台風や大雪以外で会見を開き、警戒を呼び掛けるのは異例であり、テレビ・新聞はいずれも大きくこの会見の内容を報じ続けていた。
特に西村副長官の地元は豪雨被害が大きくなることが予想されていた兵庫県。楽しげな宴会に出ていること自体がはばかられてしかるべきだ。しかし、西村副長官は「今夜は恒例の自民亭。衆議院宿舎の会議室で、月1回食べ物やお酒を持ち寄り、党幹部と若手議員のざっくばらんに話す懇親会。選挙区の悩みを相談したり、地元の名産PR。今日は、安倍総理、岸田政調会長、竹下総務会長が勢ぞろい。和気あいあいの中、若手議員も気さくな写真を取り放題!正に自由民主党」と長文コメントとともに写真を投稿してみせた。