商品デザイン保護で意匠法改正検討

 特許庁は23日、企業ブランドの象徴となるデザインを保護するため、意匠法改正の検討に入る方針を決めた。米アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」シリーズに代表される「商品群」でまとめて意匠登録し、模倣を防ぐことを可能にする。日本企業が商品デザインに磨きを掛けられる環境を整え、ブランド力向上を後押しする狙いもある。特許庁と経済産業省の有識者会議が同日、報告書をまとめ法改正などを提言した。現在の意匠法はいったん商品のデザインを登録すると、改良した新製品や派生商品が同じようなデザインであれば新たに登録できず、模倣を防ぐ効果が弱いとの指摘があった。企業理念や技術を表現した優れたデザインの商品開発をする企業が増えれば国際競争力が向上するとみている。