事件・不祥事

口座残高211万円が2935万円に かぼちゃの馬車「通帳改竄」の動かぬ証拠 (1/4ページ)

 シェアハウス「かぼちゃの馬車」をめぐる投資トラブルで、大半のオーナーに取得資金を融資したスルガ銀行の審査手続きに「改竄データ」が使われていることがわかった。融資書類のひとつである銀行通帳の画像データが、巧妙に書き換えられていたのだ。今回プレジデントオンラインでは、その「改竄データ」を入手した。手口の詳細を報告する--。

 1棟あたり約1億円の融資を受けて購入

 約700人の「サラリーマン大家さん」が破産の危機に瀕している。

 問題となっているのはスマートデイズ(旧スマートライフ)が運営する女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」。「頭金は不要」「30年間の家賃収入を保証する」などと勧誘された会社員など約700人が、1棟あたり約1億円の融資を受けてシェアハウスを購入した。一括借り上げで家賃を保証する「サブリース」という仕組みで、「大家さん」は副収入を得たい30~50代の会社員。その大半が横浜市内のスルガ銀行の支店から取得資金を借りていた。

 今年に入ってスマートデイズからの家賃支払いがとまり、オーナーたちはスルガ銀行への返済に窮している。今回、そうしたオーナーのひとりである田中さん(仮名)から、スルガ銀行の融資審査に重大な問題があるのではないか、という情報提供を得た。田中さんが融資書類のひとつとして不動産仲介業者に提出した銀行通帳の画像データが、田中さんの知らないところで巧妙に書き換えられていたというのだ。

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