地下1千メートル リニア「南アルプストンネル」本線の掘削開始 談合事件「影響ない」


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 JR東海は14日、リニア中央新幹線「南アルプストンネル」の山梨工区で、完成後使用する本線(約7・7キロ)の掘削工事を開始したと明らかにした。

 大成建設、佐藤工業、銭高組の共同事業。完成は当初計画通り、平成37年10月の予定という。

 リニア建設工事では、大成建設などゼネコン大手4社による談合事件で、東京地検特捜部が本格的な捜査を進めている。

 JR東海は捜査による南アルプストンネル工事への影響について、「工事契約は維持されている。影響はないとみている」(広報室)としている。

 山梨工区は最深部では地下1千メートルに達するなど、難工事が予想されている。

 JR東海は昨年8月、本線トンネル工事の機材搬入や掘削土搬出などに用いる「早川非常口」を完成させるなど、本線掘削の準備を進めていた。