秋田県公式キャラ「スギッチ」引退 「お疲れさま」…ネット上に惜しむ声 9年前には「主任」への異例のスピード出世を果したが… (3/3ページ)

秋田県庁広報広聴課の自席で執務する県のマスコットキャラクター「スギッチ」=平成27年5月(渡辺浩撮影)
秋田県庁広報広聴課の自席で執務する県のマスコットキャラクター「スギッチ」=平成27年5月(渡辺浩撮影)【拡大】

  • モーグル元日本代表の上村愛子さんと一緒に写真に収まる秋田県のマスコットキャラクター「スギッチ」=平成27年2月3日、県庁(渡辺浩撮影)
  • 引退したスギッチ(中央)をねぎらう佐竹敬久知事(左)と「んだっチ」=29日、秋田県庁(藤沢志穂子撮影)

 生みの親の意向で

 引退の理由は「生みの親の意向」。県は16年、スギッチの基本形をデザインした秋田市の男性デザイナーから著作権を譲り受けたが、法律上、著作者人格権はデザイナーが持っており、県はデザイナーに無断でスギッチの色やデザインを変えることができない。

 県とデザイナーは19年、権利関係を明確にするため10年間の覚書を交わしていた。その更新に向けた話し合いの中でデザイナーから「覚書を更新せず、スギッチを引退させたい」との意向が示されたという。

 佐竹知事は今月6日の記者会見でスギッチについて「頑張ってもらったんで、何かのご褒美をあげたい。退職金をやるわけにはいかないので、名誉職員にするなどの形で残すのも一つの考えかなと思っている」と語った。