神戸・ポートアイランドにある神戸港のコンテナヤードで、強い毒を持つ南米原産のアリ「ヒアリ」が、新たに約100匹見つかった問題で、神戸市や環境省によると、確認された約100匹を殺虫剤で駆除したところ、卵や産卵能力をもつ女王アリなどは見つからなかったという。18日に対策本部を設置した神戸市は、付近住民に注意を促すチラシを配布するなど警戒態勢を強めている。
住宅街への影響については、新たにヒアリが見つかったコンテナヤードとは約2キロの距離があるため、神戸市は現時点で「安全は確保されている」と説明。ただ、「万が一のため、徹底駆除する」としている。また、コンテナヤードでは女王アリがいる巣ができる可能性は低いとしている。
ヒアリは5月に神戸港へ到着した貨物船に積まれていたコンテナから、国内で初めて発見。今回確認された地点はコンテナが一時保管されていた場所から20~30メートル離れていた。