--訴訟を仕掛けるときのポイントは。
「勝訴よりも訴訟でもたらされるPR効果にこそ大きな狙いがある。知財部門は広報部門などとどのようなPRや記者発表をしていくかを考える必要がある」
--戦う姿勢を中国社会に示すということか
「中国企業が仕掛けてくる紛争には情報戦がからんでいる。メディアを操作するのが非常に上手で対応も戦略的で早いため、日本企業が侵害を放置していると、中国大衆は中国企業の方が権利者かのように認識してしまう。中国企業には訴訟PR部門があり、専門家がついている。裁判所も世論の影響を受けることがある。メディア戦略は重要なポイントだ」(知財情報&戦略システム 中岡浩)